浪岡新太郎ゼミ ゼミ合宿報告 大阪・神戸

YISAでは国際学部のゼミ合宿への補助を行っております。
以下、2022年2月8日〜 2022年2月10日 大阪(大阪大学含む)・神戸で行われた
浪岡ゼミ ゼミ合宿報告です。
19ks 吉田さん
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合宿内容; 1日目 大阪大学の園山ゼミと、明治学院大学浪岡ゼミの合同ゼミに参加。場所は大阪大学吹田キャンパス。大阪大のメンバーは6人で、園山先生・静岡出身の学部生・中国出身の学部生・ボスニア出身の修士学生・マダガスカル出身の博士学生夫婦という国際色豊かなものであった。明学メンバーは4人で、浪岡先生と日本人のゼミ生3人であった。内容としては、大阪大の学生2名の博士論文と修士論文発表と園山先生の研究発表を聞き、最後に明治学院大学の学生3人が卒論構想案を発表するというものであった。各発表とそれらに関する質疑応答は、英語・フランス語・日本語を交えて行った。修士以上の外国人学生の発表を聞いたことや、他大学の先生や学生に自分の卒論を批判してもらったことは、とても良い刺激になった。 2日目 大阪内のモスク訪問と西成地区の街歩き。午前中、まず初めに民家を改装した茨木マスジドを訪問したが人が居らず見学できなかったため、その後大阪マスジドに移動し、中を見学した。大阪マスジド周辺にはハラールレストランや食品店が立ち並び、辺り一帯がムスリムの憩いの場になっているように感じた。午後は新世界へ移動し、事前学習で学び、兼ねてより気になっていた西成地区を回った。物価の低さ、人の様子、街の雰囲気はどれも新鮮であった。また単独で、飛田新地という遊郭の名残がある売春街も練り歩いた。飛田新地の写真などはあまり出回っていなかったため、実際に足を運んでその実態を垣間見ることが出来た。1日目とは異なり、この日は足を使う学習が中心であった。 3日目 神戸に移動し、モスク、中華街、新開地を訪問。午前中に神戸モスクを訪問し、見学のついでにモスクに通うムスリムからイスラーム教の根幹についての話を聞かせてもらった。昼にはハラールレストランで食事をして、トルコ人シェフの話を聞いた。それから神戸の南京町中華街を単独で歩き、中華料理店と台湾食料品店で生活史インタビューを試みるも、苦戦。中華街のあとは新開地に移動し、街歩き。そこで最後の晩餐を済ませ、帰宅。この日も2日目と同様、身体を使う学習をした。
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今回の合宿で得たこと; 1日目では、ホストになることの難しさを学んだ。明治学院大学が主催する合同ゼミであったため本来であれば明学側が徹底した準備をし、ホストらしい振る舞いをするべきであったが、発表の準備不足や言語面の障壁などの影響で私たちは完全に委縮してしまっていた。大阪大の方々は私たちをもてなし歩み寄ってくれたため、ゼミ自体は特に問題もなく、充実すらしていたが、彼らの方が余程ホストらしい振る舞いをしていた。研究者としての自分の力量不足をここで実感することが出来、同時に自分の更なる成長の可能性を見出すことが出来た。また国際色豊かな合同ゼミであったため、他言語学習の重要性を再認識した。2日目では、飛田新地の街歩きが非常に印象深かった。女ひとりで売春街を練り歩く自分に向けられる好奇の視線を感じながらも、街歩きを進めた。最初は自分と同年代の女性が売られている場面を見て「可哀相」という同情心があったが、他の学生と深い議論を進めていくうちに、同情は適切ではないと分かった。彼女たちが望んでその職に就いた可能性もあるし、実際に売春街における内輪の絆のような場面も垣間見えたため、一概に「可哀想」と括り、上に立ったつもりで同情することは誤りであると理解した。ここでは物事を表面的な領域から深い領域で思考し、多角的な視点で捉えることの重要性が分かった。最終日の中華街でのインタビューは、上で報告した通り苦戦した。全くの他人から話を聞き出すということは、自分が予想していたよりずっと難しく、会話を弾ませるどころかその糸口すら見つけられず、話しかけることにおいてさえ頓挫した。インタビューによってミクロな研究を行うことは大切であるが、同時に途方もない時間と精神力、コミュニケーション力などが必要であると分かった。この観点は、卒論の研究においてインタビューという手段を取り入れるか否かの参考材料ともなるだろう。全体の学習を通し、「実際に足を運ぶことで何かを得る」というフィールドスタディの恩恵を受けることが出来たと感じる。参加できたことは非常に幸いであった。
19Ks 島田さん
合宿内容;1日目は、13時頃に大阪大学に到着し、人間科学部園山ゼミとの合同ゼミを
行った。阪大博士の方の報告、阪大修士の方の報告、園山先生の報告の後、浪岡ゼミ生3
人の卒論構想報告を行った。2日目は、午前は鶴橋に向かい、夕方に飛田新地内にある「鯛
よし百番」にて浪岡先生や他のゼミ生と合流し、夕食を取った。三日目は朝から神戸に向
かい、神戸モスクの見学や中華街での聞き取りを行った後、新開地に向かった。19時頃出
発の新幹線に乗り、各自解散。
今回の合宿
今回の合宿で得たものとして、まずは、他大学の人の前での発表経験が挙げられる。
今回、学外での発表が初めてだったことと、準備不足からの不安により、納得のいく報告
を行うことは出来なかった。準備不足の反省は、今後の卒論報告の際に活かしていきたい。
次に収穫として、飛田新地内の光景を自分の目で確かめられたことが挙げられる。私は
ゆっくり街を歩くことは出来なかったが、通りがかるだけでも衝撃的な光景だった。また
本当に他に女性の人通りはなく、料亭内からは訝しげな視線を感じた。是非の判断をする
ことは出来ないが、あのような場所が日本に未だ存在していることを心に留めるべきだと
感じた。
三日目の収穫としては、中華街での聞き取りに成功したことだ。まずは聞き取りのター
ゲット探しが難航し、中華街を二往復する羽目になったが、最終的には聞き取りを行うこ
とが出来た。自分で店を見つけたり、勇気を出して話しかけたり、試行錯誤を繰り返しな
がらも成功できたことが、今後の自信に繋がった。
コロナ禍の中でのゼミ合宿ということで、出発前はとても不安だったが、最終的には、
全員が無事に帰ってくることが出来、また有意義な研修を行うことが出来、安堵している。

