2024年度ゼミ合宿報告 賴ゼミ
横浜国際学会YISAではゼミ合宿の補助を行っています。
ゼミ名 ; 演習1・賴俊輔 先生
合宿日時;2024年2月1日(日帰り)
合宿地;千葉県旭市(有)ブライトピック千葉
22KS;沖野さん
今回の合宿では、千葉県旭市で飼料用米を使った飼育システムについてお話を伺った。今回の合宿をするにあたって、日本では食料自給率が37%しかなく他国に大部分を頼っていることを事前学習した。また、家畜の飼料に関しても他国から輸入したとうもろこしなどの栄養価の高いものを多く使っていることも知った。この現状で今回伺ったBRIGHT PIGさんは地域で飼料を作っている。旭市を中心とした水田で飼料用米を生産し、豚の飼料を作り排出された糞尿を肥料として還元する取り組みをしている。地域を中心とした他国に頼らない取り組みをしている一方で、問題点も多くあることが分かった。その中でも国や県、市の税金に多くを頼っていることが大きな問題であると思った。国などがお金を出すことによって成り立っている取り組みであるためそこを改善していく必要があると思った。
22KS;大木さん
ブライトピック千葉様に訪問させていただき、旭市でとれた飼料用米による養豚についてお話を伺いました。豊かな水田と政府、県、市からの補助金を生かして大規模に生産された飼料用米をエサとして豚を育てるという事業を行っていました。年間約15万頭の肉豚を出荷するなど、大規模で効率的な事業モデルになっていたのが印象的でした。また、畜産農家、耕種(米)農家、昭和産業(株)、旭市が参加する旭市飼料用米利用者協議会を作り、流通調整や価格決定、販売代金の管理などを行い、農家の方自身が価格を決定でき、収入を確保できる仕組みができていることに感銘を受けました。さらに、様々な企業から引き取った廃棄予定の食品などで作ったリキッドフィーディングに飼料用米を混ぜるといった、環境に配慮した取り組みもしていました。飼料用米を貯蔵した倉庫は巨大で、圧巻の光景でした。しかし、補助金ありきの事業モデルは持続可能ではなく、安定的な投資ができないことが課題だということも学びました。美味しい「志澤豚―米仕上げ―」のとんかつもいただき、素晴らしい合宿となりました。