取材日:2023/11/23

 

▽明治学院大学国際キャリア学科に入学した理由を教えてください。

 私は明治学院高校に通っていたこと、国際学部の勉強に興味があったこと、英語で授業を受けたいという思いがあったことが理由で明治学院大学国際キャリア学科に入学することを決めました。また私は高校まで日本のカリキュラム教育を受けてきたので、大学は英語で授業を受けたいという気持ちが大きかったです。

 

▽なぜ英語に興味があるのですか?

 私の両親が帰国子女で英語を話せることや小学校低学年の頃に少しだけインターナショナルスクールに通った経験がきっかけで、昔から英語に囲まれた環境で育ったからです。私がインターナショナルスクールに通っていた時に友人との会話の中で海外のテレビやドラマの話題が多く、海外の文化に触れる機会が多かったことも英語に興味がある理由です。

 

▽国際キャリア学科についてどのように思っていますか?

 国際キャリア学科に入学し、日々を過ごしていく中でとても面白い学科だと感じています。私は基本的に日本の学校に通っていたので、同じバックグラウンド人が多かったのですが、国際キャリア学科には長期留学生や正規留学生の他にも様々なバックグラウンドを持った人が多いため、その人たちと授業を受けたり、意見を交換したりすることは貴重な経験になっています。授業によっては専門的な英語を使うため、その単語を調べる必要がありました。しかし私はそこまで苦労はありませんでした。

 

留学中ということで、どこに、どのくらいの期間留学をしているか教えてください。

 私は2023年の8月から2024年の6月まで2学期間スウェーデンのストックホルムで長期留学をしています。

 

▽なぜスウェーデンに留学することを決めたのですか?

 一番の理由はヨーロッパに住みたかったからです。アメリカやカナダ、オーストラリアなど様々な候補がありましたが、旅行が好きなことや憧れと旅行の行きやすさ相まってヨーロッパを選びました。父の仕事が北欧に関連していることや社会保障が発展していることからスウェーデンに留学に行くことを決めました。

 

▽スウェーデンでカルチャーショックなどはありましたか?

 あまりないです。スウェーデン人と日本人は国民性が似ており、シャイで控え目な方が多いです。スウェーデンは過ごしやすく良い国ですが、アジア人があまりいないのでアジア系の食材を売っている場所が少ないことは少し不便だと感じます。

 

▽スウェーデンの大学ではどのような授業を受けていますか?

 スウェーデンの大学のカリキュラムは日本と違い、1学期間で1か月ずつ異なる授業を履修するシステムになっています。そのため1学期間に1か月ずつ4つ授業を取っており、毎月最終週はテスト期間になっています。現在はスウェーデンの社会保障に関する授業を履修しています。

 

▽スウェーデンでは英語で授業を受けていますか?また、クラス内にはどの国から来た留学生が多いですか?

 基本的に英語で授業を受けています。スウェーデン語と英語の授業もありますが、基本的に英語だけの授業を受けています。留学生はヨーロッパから来た人が多いです。ドイツやスペン、イタリア、フランス出身の留学生が多いです。

 

▽国際キャリア学科の授業も留学先のスウェーデンの大学の授業も英語で受講していますが、何か違いはありますか?

 国際キャリア学科の授業では私よりも英語がネイティブレベルな人たちがいるため、私がリードしなくてもディスカッションが進むことが多いです。逆にスウェーデンの大学では私の英語力が他の学生と比べて高いと感じます。クラスの中でディスカッションをする際に英語を話せる人がリードしないとクラスが静まってしまうため、私が話さなければならないような空気になり、ディスカッションをリードすることが多いです。

 

▽ヨーロッパの人は英語が上手なイメージがありますが、苦手な方もいるのですね。

 全体的に日本よりも英語を話せる人は多いと思いますが、最初に「私の英語は上手くない」と言う人が多いように感じます。英語に自信がない人が多いと思います。

 

▽留学はまだ途中ですが、印象に残っている出来事や思い出はありますか?

 スウェ―デンは自然が豊かな国で冬は寒さが厳しいですが、10月上旬までは暖かかったので、友人と国立公園に行ったり、ハイキングに行ったり、ピクニックに行ったりしたことが思い出に残っています。

 

▽逆に苦労したことはありますか?

 冬の気温の低さや日照時間の短さに苦労しています。冬だと午後2時には夕焼けが見えて午後3時頃には日が沈んでしまいます。朝は8時から9時くらいに日が昇りますが、空の上までは上がらず地平線を移動しているような太陽の進み方です。

 

▽スウェーデンで暮らしてみて感じた良さはありますか?

 私は友人によくスウェーデンは何もなさそうだと言われるのですが、スウェーデンはゆっくり時間が流れていて、皆余裕を持って過ごしています。私はスウェーデンには良い面が沢山あるということを皆に伝えたいです。

 

▽留学中はどこに滞在していますか?

 現在私は同じ大学の学生が集まったフラットのような場所に住んでいます。料理は全て自分で作っています。各1人部屋で同じフラットにドイツ、フランス、スペイン、チェコなどヨーロッパから来た8人の学生と一緒に暮らしています。皆優しく、特に問題なく過ごしています。

 

▽スウェーデンに留学することを決めた理由の一つにヨーロッパへの旅行のしやすさも入っていましたが、これまで何か国行ったことがありますか?

 私は20か国くらい行ったことがあります。旅行先はヨーロッパ諸国やアメリカ、カナダが多いです。逆にアジア諸国はあまり行ったことがないです。親の仕事の関係でアメリカに渡航した回数が一番多いです。旅行先で友人を作り、自分の誕生日を祝ってもらったことが印象に残っています。

 

↑旅行で訪れたポルトガルにて

 

▽あなたにとって国際学部とは何ですか?

 私にとって国際学部は自分の視野を広げてくれる場所です。他の学部と比べて帰国子女やハーフ、外国の方が多いと思います。色んな国籍、人種が混ざっていますし、日本社会で普通に生きてきたら中々出会うことのできない人たちが集まっているため、自分自身の視野を広げてくれるきっかけになると思います。とても広い世界が国際学部に凝縮されているように感じます。

 

▽読者にメッセージをお願いします。

 自分の興味があることや好きだと思えることはできるならば躊躇せず、怖がらず、何にでも挑戦してみることが大事だと思います。

 

〇田邉真理恵

明治学院東村山高校出身

2022年明治学院大学国際学部国際キャリア学科入学

2023年8月〜2024年6月、スウェーデンに長期留学