▽現地で過ごしたクリスマスとお正月

A.M.:12月25日から12月31日の全期間がクリスマスっていう感じでした。でも、宗教の行事と言うよりも、イベントとして捉えられている雰囲気はありました。キリスト教=クリスマスっていう感じではなかったです。

クリスマスと同時にお葬式とか結婚式もやってて、とにかくお祭り騒ぎって感じだったよね(笑)

M.S.:12月31日から1月1日にかけてホームステイをしてたんですけど、夜に「2020」って書いてあるサンタの帽子をかぶりながら、町の賑わってるところ歩きました。1月1日になった瞬間は花火が上がってて、新年を盛大にお祝いしてました。町は爆竹も派手に鳴らされ、12時過ぎても賑やかでした。

 

 

▽校外実習全体の様子

A.M.:まず出発の時は、学校が終わってすぐ電車に乗らなければならなかったので、校外実習に必要な荷物を学校まで持っていきました。現地で必要な調査票は、その日に印刷して鞄に突っ込んでいくような状態でした(笑)

M.S.:調査票をぎりぎりに印刷したので、印刷ミスがありました。ヘリオポリス大学に行った時に1ページ分抜けているのに気付き、印刷し直してもらいました。

H.T.:予定も全然決まりませんでした。僕とM.S.さんがSEKEMと連絡を取る担当だったのですが、返信が来なかったり、人によって言っている事が違ったりして大変でした。空港でも、それぞれ誰かと連絡を取っているような感じでした(笑)

M.S.:当時(2019年)レバノンでデモがあり、本当にレバノンに行けるのか分からず、いつまでエジプトで、いつからレバノンか全然決められなかったので、エジプトでネットからレバノンの航空券を購入しました。同じ理由で、エジプトのホテルも何日間宿泊するか分からず、最初の3泊だけ予約しました。

H.T.:私たちのゼミには「転原バンド」という別名があり、教員とゼミ生が立場によらず一緒に行動を起こすことが意図されています。したがって、もちろん平山先生の補助もありつつですが、ホテルの予約や現地の人との連絡も自分たちで行う部分が多かったです。

M.S.:なので校外実習中も、夜に飲み会する余裕がないほど、丸1日調査してヘトヘトになってる状況の方が多かったんです。次の日の予定を決めるために、夜遅くまで作業があって大変でした。

A.M.:ミーティング中、寝落ちする人もいたよね(笑)

M.S.:でも、校外実習全体を振り返ると、現地に着くまで本当に何も決まってないほど無計画だった割には、上手くいったかなと思います。

 

 

▽先生の印象的だったエピソード

M.S.:先生と同じ部屋だった人が会計の1人だったので、先生の部屋に担当者が集まって作業してたんですけど、先生の寝言がすごくて(笑)寝言では、日本語ではない言語で話したり、急にゲラゲラ笑いだしたりしてたね(笑)

A.M.:先生は「戦場じゃないから何でもできる」っていうのをよく仰るんです。ホームステイした時も、帰りのバスは自分たちで手配しました。私たちが上手くいかなかったらどうしようと考えていると、先生から「地球は丸いから歩き続ければ着くよ!」って言われました(笑)

ライター:先生とゼミ生の距離は結構近いんですか?

M.S.:そうですね。「おばあちゃんと孫たち」みたいな?2週間もずっと一緒にいたら、気付いたら皆ため口になってたよね(笑)

A.M.:校外実習に行く前から仲は良かったけど、行ってからより仲は深まったよね。

H.T.:学校の授業だけだと、先生の人柄とかはそこまで掴めてなかったと思います。

 

 

▽校外実習を振り返って

H.T.:今回の実習を通して思った事は大きく分けて3点あります。

1点目は、いかにして皆で協力して、校外実習を作り上げるかという事です。平山先生も含めて全員で作る実習だったので、難しい部分もありましたが、その中でいかに情報共有と合意形成、円滑な実習を組み立てられるかとても考えさせられました。

2点目は、実際に行って調査してみると文献とのギャップを感じた事です。そのような面から、大学の学びと現場の学びとの比較、そこから慎重に考えることの大切さを感じました。

3点目は、大変だったからこそ、たくさん話してお互いの個性が分かったという点ですね。今は卒論に向けて動いているんですけど、その中で活きている部分があるように思います。

M.S.:アラビア語を始め、準備からすごく大変だったんですけど、今思い返すと全部笑い話にできるような実習でした。私モスクで倒れて、2日間休むくらいハードだったんですけど、先生や皆との距離が縮まって、全体的に見たら楽しかったなって思います。学びはもちろんありましたし、皆の事も知れて、人生の中で忘れられないほど濃い2週間になりました。

A.M.:行く前に文献を読んで調査票を作るという調査をしたんですけど、言葉は通じなかったり、仮説が間違っていたり、調査票にミスがあったり、反省点がたくさんありました。でも、こうやって可視化された事で、次に活かせるっていうのは自分にとって大きな学びでした。

それと、高校までとは違って、学生主体の「自分たちで学びを切り開いていく」という点でも、得たものは大きかったです。自分でどうやって学びにつなげるのか、この校外実習を通して学びました。

この校外実習がなかったら、ゼミ生や先生の知らなかった面もあったと思います。実習中は本当に大変で、普通の生活に戻りたいとか思ったんですけど、辛かった分皆と仲良くなれたので、行って良かったと思うし、最高の思い出になりました。