取材日:2024/05/19

 

▽明治学院大学 国際学部 国際学科に入学した理由はなんですか?

 明治学院大学の国際学部国際学科は、国際政治や国際経済等を含め幅広い分野を学べる学部だと、考えていました。まだ高校生の時点で「何を学びたいか」、「どんなことがしたいか」決まっていなかった私にはちょうど良い学部だなと思い、選びました。

 

▽入学して以降「どんなことがしたいか」について決まりましたか。

 はい。主に気候変動問題について危機感を持ったことから、気候正義を求めて気候危機解決のために動く若者によるムーブメント「Fridays For Future (通称: FFF)」に入ってデモや講演会などを行い活動をしました。

 

▽気候正義に興味を持ったきっかけはなんですか?

 大学1年生の時に大岩圭之助(辻信一)先生の授業で気候変動について深く危機感を覚えたのがきっかけです。今は義務教育の段階で「地球温暖化は問題だよね」というように習うからこそ、大学1年生の当時の私はちょっとずつ良くなっているものだと思っていました。しかし、大岩圭之助先生の授業を受けて気候変動の状況は何も改善されておらず、「こんなにやばいんだ」と危機感を覚えました。その後、気候変動についてもっと知ろうと思い、国際環境NGO FoE Japan のシンポジウムに参加しました。そのシンポジウムは「気候正義」がテーマだったのですが、途上国からアクティビストの方が来てスピーチをしてくれて、日本はまだ気候変動の影響は少なく、貧しい国の方が、竜巻や干ばつ、洪水などの気候変動の影響を直接的に受けやすいということを学びました。そこで、強い罪悪感と同時に、自分が恵まれている立場だからこそやらなければならないという責任感を感じ、「気候正義」という概念をふわっと理解しました。そこから、新型コロナウィルスの影響で、オンライン授業が多かったため、「何かしたい」と、色々な団体について調べるようになり、「Fridays For Future(通称: FFF)」に入りました。

 

▽現在はどんな活動を行っていますか?

 最初は、気候変動について危機感を持ち活動を始めたことから、気候変動問題のみに注力して活動していこうと考えていました。活動していく中で、「女性の方が気候変動の被害に合いやすいこと」、「今生きている世代より、将来世代の方が被害に合いやすいこと」など、性別や年齢、地域などの属性により社会的弱者かどうかによって気候変動から受ける被害の大きさが変わっていくことを知りました。そこから、差別に関しても関心を持つようになり、SNSで差別や虐殺の現状を知り気候変動のみではなくさまざまな「不正義」に対して声をあげたいと思うようになり、様々なデモに参加しています。デモの参加にはそのような目的がありつつ、カラフルなプラカードを持って参加していたり、こだわったファッションで表現しながら参加していたり、楽しみながらクリエイティブにデモを創造している人たちがいて、面白いなと感じます。

▽卒業後の進路は、どうする予定ですか?

 卒業してから1年間は、就職や進学をせずに、社会運動とアルバイトをしたいと考えています。

 社会運動では、まず気候変動運動でより多くの人を巻き込めるようにすることが目標です。最近の運動では、一つのテーマに留まらず、様々なテーマを集めた講演会やイベントが開かれています。例えば、「貧困層の人ほど気候変動の被害を受けやすい」ということを知った時に、貧困問題を掲げる団体と気候変動を掲げる団体が集まり、双方の運動に興味を持ち始めるなどがあります。そういった相乗効果を得るのを目標に、多くの人を巻き込みながら活動したいと考えています。また、気候変動のみならず、パレスチナの民族浄化やトランス差別等の不正義に問題意識を持つ運動にも参加したいです。

 アルバイトでは、都議会議員の事務所で政策スタッフとして働く予定です。自分が働く場で、様々な人と社会課題を考えるような、何かしらアクティビズムなことができたらなと思います。

 

▽私にとって国際学部とは?

 社会問題に取り組むきっかけをくれた場所かなと思います。

 

 

〇川崎彩子さん

2019年 明治学院大学国際学部国際学科入学

2024年3月 明治学院大学国際学部国際学科卒業